アイアンマン70.3セントレア知多•常滑ジャパン レースレポート

大会名ーーーアイアンマン70.3セントレア知多•常滑ジャパン
場所ーーーー愛知県、知多市•常滑市
日時ーーーー2013年6月9日
距離ーーーー70.3mile、ハーフアイアンマン(S1.9km/B90km/R21.095km)
天候ーーーー曇り
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●Result
1位 Hodge James(オーストラリア)3:50:58
2位 山本良介(KITAJIMAQATICS) 3:52:17(S23:06/B2:12:31/R1:12:57)
3位 細田雄一(日本)3:56:13
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●使用機材
•レースウェア→2XU Compression Trisuit
•サングラス→OAKLEY RADARLOCK(カーボンファイバー、Jade Iridium)
•バイクフレーム→TREK Speed Concept 9.9
•バイクホイール→フロント•BONTRAGER Aeolus 9 D3 Tubular、リヤ•BONTRAGER DISK PROTOTYPE
•バイクヘルメット→Kabuto AER-K1G
•チェーンリング→ROTOR Q-RINGS
•バイクシューズ→SHIMANO SH-TR60
•ランシューズ→asics スペシャルシューズ
•補給食→savas ピットインリキッド
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2013年初のミドルレース参戦。
2008年に一度参戦した事はあるが、しっかりと準備をして挑むIM70.3レースは初めて。
4、5月のオリンピックディスタンス4連戦を終えてからのミドルレース参戦にあたり、距離への不安解消とバイクのポジション出しが最重要課題だった。
5月のホノルル大会でノンドラフティングレースの感覚を養い、大会までの2週間はバイクの長距離練習&ポジション設定をメインに取り組んだ。
Speed Concept 9.9に乗り始めてから約一ヶ月での参戦。
大会ギリギリまでセッティングに時間を要したが、メカニックのサポートもありポジション面での不安はある程度解消して大会会場に向かう事ができた。
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レースに挑むにあたり心掛けた事は、「自分をコントロールしてペースを保つ事」
これは僕の信頼しているロングを経験した先輩からいただいたアドバイス。
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レースまでに感じた事は、ITUのレースと違い、IMのレースでは前日での競技説明会やバイクチェックイン、トランジッションバッグの準備等、やる事が多いこと。
前日は朝イチに軽くバイクとランのトレーニングを終えてからは慌ただしく一日を過ごした。
これも経験。
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●レース当日。
気持ちの高揚からか約3時間ほどしか睡眠が取れなかった。
早朝5時からの朝食は胃が中々稼働せずに食欲がわかなかったが、ゼリーやジェルも摂取してエネルギーを蓄える。
スタート2時間前に会場入りして、トランジッションの最終セッティングと軽く体を動かしてスタート地点へ。
オリンピックディスタンスと違って、朝が早い事と競技時間が長いのでウォーミングアップは少なめ。
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●SWIM
8時30分、ビーチスタート、プロカテゴリー男子は14名のスタート。
コース設定は折り返しの1周回。
水温が24度以下という事でウェットスーツ着用可能。
スタート位置を岸に一番近いポジションを選択。
読みが当たり、最初の3歩で抜け出せて先頭へ。
前評判でHodge選手のスイムとバイクが強いとの情報だったので、無理に飛ばし過ぎずに先頭を泳ぐ。
200m泳いだ辺りでHodge選手が並びかけてきたので、しばらく並泳した後に彼の後ろへ回る。
泳力は速いのだがライン取りがうまくなく、目標とするブイへ一直線で泳がないので後ろに付くのをやめて自分のラインで泳ぐ。
流れに乗った方が楽に泳げるので、流れのラインから外れる事はリスクもあるが自分の感覚を信じて泳ぐ事に。
案の定、ブイ間では少し前を泳いでいるがブイが来るごとにラインを戻してきて合流の繰り返し。
そのまま無理なく1.9kmを泳ぎ終えて2番手でスイムフィニッシュ。
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●T1
スイムアップからすぐのところにS→Bへのトラバッグピックアップ&着替えゾーンが設営。
ウェットスーツを脱いでバッグに入れて、バイクセッティングゾーンへ約400m走って移動。長い。。。
バイクをピックアップして、いざバイクパートへ。
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●BIKE
バイクは2番手でスタート。
先頭はFox選手、3番手にはHodge選手。
バイクのコース設定は、22.5kmを4周回。
往路は3度左折して距離を稼いで折り返してくる、ストレート&テクニカルなコース。
復路は平坦路をストレートに走るコース設定。
コース幅は2〜3車線が主だが、要所要所では1車線になりそのままコーナーに入る場所もいくつか。
普段であれば1車線のコーナーも問題無いのだが、2周回目からはエイジグループの選手を追い抜かなければならないので、そのタイミングとケアに苦しまされた。
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2周回目までは巡航速度43〜45km/hあたりで走行。
3周回目にHodge選手がペースを上げて抜け出していく。
少し慌て気味にペースを上げて追いかけようとするが、あまり余力が無くそれまでのペースを保つので精一杯。
徐々に離されていく。
バイクの実力差を痛感しながら走行する。
3周回目の後半に痛恨のミスを犯してしまう。
DHバーの先端に取り付けている電動スイッチのフロントギヤのインナーへのチェンジスイッチに無意識に触れてしまった。
しかもトルクをかけている状況で。
チェーンを落としてしまい、立ち止まって手で掛け直そうとするが自分のミスに対するイライラと焦りでなかなか掛からない。
あまりの苛立ちを大声で叫んでしまった。
知り合いが横を通り抜ける。
「落ち着いて〜」
少し我に返り、チェーンをはめ直してリスタート。
リスタートしても気持ちがやや切れかかっているが、先輩からのアドバイスを心で呟き続けて走る。
時間が経つにつれて冷静さを取り戻し、自分がここに勝ちに来ている事を言い聞かせる。
ランの事を考えて、ジェルを摂る。水分もしっかりと摂る。
脚にきているので、巡航速度は40〜42km/hぐらいを保つのが精一杯。
特に内側広筋が一杯一杯でダンシングすると攣りそうになる。
最終周だけで先頭のHodge選手とは4分強、2番手のFox選手からは1分強離されてのバイクフィニッシュ。
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●T2
バイクを降りると脚が重い。
トランジッション作業はスムーズにこなして最後の勝負のランへ。
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●RUN
コースは海沿いの細い道をりんくうへ向かい、フィニッシュ地点を通り過ぎてから2回折り返しをしてフィニッシュエリアへ戻ってくる21.095kmの設定。
距離表示の看板は2kmごと。エイドステーションも約2kmごとに設営。
ランスタート直後は脚が重かったが、少し走ってリズムに乗ってからは思っているよりも動いてくれている。
しかし、先は長いのでペースは上げ過ぎずに腕振りを意識して淡々とリズムで走る事を意識。
2番手の選手の背中が一気に近づいてくる。
気持ち的には一気に抜き去りたい所だがトップを見据えて我慢しながら走る。
約4km地点で2番手を走っていたFox選手をパス。
あとは先頭のHodge選手だけだ。
姿は全く見えないが、自分のペースを保ち続けて後半勝負と言い聞かせる。
ただこの時点で脚は限界が近く、少しの上り坂や階段で攣りそうになるので上りや階段はペースダウンして慎重にこなした。
沿道の方からの情報で、4km地点で3分差、8km地点で2分強差。
計算でいけば、ラスト手前で捕えられるがそれは自分がペースを保てればの話。
10kmを過ぎたあたりから、あきらかにストライドが短くなってきていると実感。
どこでスピードを出すのか、一杯の状況でも試行錯誤しながら頭を使いながら体を前に進めていく。
後半のエイドステーションでは、立ち止まってでもスポーツドリンクやコーラを確実に摂取する。
水も体にしっかりかけて2kmごとにリフレッシュさせて進める。
残り5km。
1分を縮めるのに、それまでの倍の距離を要してしまった。
ここからはまさに精神勝負。
長い直線ではHodge選手の背中が見えるが近づいてこない。
残り3km。
差は1分差のまま。
気持ちの面では前を追うが、体がついてこずに最後は逆に少し離され2位でのフィニッシュとなった。
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勝ちを意識して初めて挑んだIM70.3レースだったが、経験不足•実力不足を露呈してしまい優勝を逃してしまった。
レースを終えて今の率直な感想はこの距離のレースに挑むには準備、実力共に足りていないと感じている。
特にバイクの実力がトップ選手とは差があると痛感した。
現状の実力で考えれば、ミドル•ロングを主戦にするのであればバイクを磨かなければいけないが、オリンピックディスタンスを主戦にするのであればスイム&ランの強化が必須。
両距離を並行して世界のトップを目指せるほど甘い世界ではない。
前半戦を終えての自分の気持ちと、自分に課せられている役割を考えれば、今はオリンピックディスタンスに集中し直そうかと気持ちが向きつつある。
ただアイアンマンというレースを走ってみて、このレースに魅了されてしまった。
大会の雰囲気や、多くのの選手達と一緒に走れ、同じ過酷なレースを完走したという気持ちを共有できる事、それら全てを含めてトライアスロンの原点であるアイアンマンシリーズは素晴らしいレースだった。
距離適性としては自分には向いていない?(笑) が、純粋にトライアスロンと触れる、楽しむという観点ではまた必ず走りたい。
そしてその時はしっかりと準備をして、優勝できる実力をつけて挑みたいと思う。
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「アイアンマン70.3セントレア知多•常滑ジャパン大会」
たくさんの方々のご支援によりスタートラインに立つ事ができました。
レース当日はたくさんの方々のご声援によりフィニッシュする事ができました。
最後になりましたが、ご支援ご声援ありがとうございました。
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また次の目標に向けて挑戦し続けます
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